広島のラーメンをこよなく愛する

２年ぶりの訪問。
お父さん元気かな？また占ってもらおかな？
そんな軽い気持ちで訪問するも、
営業日だけど電気ついておらず。

こちらは二足の草鞋系ラーメン店で、
理容院のほうにお母さんの顔が見えたから
あいさつしようと声をかける。

するとお母さん、
優しく出迎えてくれたあと、
明るく報告してくれました。
今年１月に、お父さんが亡くなられた事。

「今はね、お客さんが来てくれたときしか
お店の電気つけないのよ。」
だから表札も「準備中」にしてあったのね。

常時開店ではないものの、
お店は続けられてます。
「パンッ」と電球に明かりが灯り、
カウンターへ座る。
「はじめてじゃないよね？前来たよね？」
僕が２年前に来たこと、
薄ら覚えてくれていたみたい。

「うちに来る人は２回目から常連だからね。」
お母さんの愛ある一言一言が
無性に心に優しくささる。

以降はおばあちゃんちに遊びに来た感覚。

頼んだのは「牛骨しょうゆラーメン」
いや、むしろ何も言ってないけど出てきたw
それくらいお母さんとの話に夢中だった。
２年前にお父さんが姓名判断してくれたこと、
お母さんとお父さんの思い出話などなど。
なによりも、お父さんの話をする
お母さんの表情がきらびやかで。

気づかぬ間に出来上がっていたラーメン着丼。

着丼

スープ

まずはスープをひと口。
とてもアッサリとした牛骨スープは、
醤油の味が際立ち、後口さっぱり。
いさぎよく醤油の輪郭を感じるスープ。
素朴さも持ち合わせ、懐かしさも。

麺

合わさる麺はパツパツストレート。
アッサリなスープをよく吸って
ある種、丁度いい。

トッピング等

他店では珍しい、
短冊切りされたネギは
サッと火入れがしてあって、
瑞々しさ、香り、甘味を合わせ持ち絶品！

チャーシューはホロホロで、
コレまた美味すぎ！
このチャーシューは増したいね！

とか何とか言ってるけど
ホントはお母さんとの話に夢中で、
味なんて思い出の一部。

総評

お父さんのスープには、お父さんの味があり、
かわってお母さんが作るスープも然り。

そうして今日は、なんと！
さくらら～めん22周年とのこと。
22年前の敬老の日にお店を開いたんだと。
（昔は9/15が敬老の日だった。）

「今日は大切な日だし、天気もいいから、
このお金（僕のラーメン代）で
秋桜(コスモス)買って、庭に植えようかな！」
と、お母さん。
これから迎えようとしている秋に、
立派な桜が咲くことを楽しみにしています。

お母さんのユーモアと明るさの奥からは
お父さんとお店への愛が滲み出る。

22周年おめでとうございます。
これからも御身体に気をつけて、
長く続けていってください。
ごちそうさまでした♡

P.S.

理容院にいるお母さんに声かけるの
初見さんはハードル高いかもだけど、
お客さん来てお母さん嬉しそうだったから、行ってあげてねー！
「広島ラーメン太郎の投稿見て来たよ」
って言うと、お母さん喜ぶから！♡

位置情報

広島県安芸郡府中町城ケ丘17-16